古仁屋八月踊り唄(2) 庭踊(やんむぇをど)り唄
|
一.突然(あただん)ぬお(う)客(きゃく) お許(うゆる)しぬありば
お庭(うにわ)片隅(かたすぃむ)ば貸(か)らち給(たぼ)れ
二.祝(ゆわ)え祝(ゆわ)え此(く)ぬ殿地(とぬち)祝(ゆわ)え(をぃ)
祝(ゆわ)て内からや 果報(かほ)な祝(ゆわい)
三.今日(けふ)ぬ吉(よ)かろ日に 吾(わ)が祝(ゆわ)てうかば
こりからぬ先(さき)や う祝(ゆわい)ばかり
四.う祝する事(くとぅ)や 親(うや)からのならわし
生子(うむぃぐわぁ)末(すゐぃ)までも お祝(うゆわぃ)ばかり
五.此(く)ぬ殿地庭(とぅのちにわ)や 庭(にわ)広(びりゅ)さあすぃが
心打揃(くほろうちすら)てぃ 祝(ゆわ)て給(たぼ)れ
六.此(く)ぬ殿地庭(とぅのちにわ)に くだみしゆる石や
吾が祝て置(う)かば 黄金(くぅがね)なりゆり
七.玉(たま)ぬ石据(す)えて 黄金(くぅがね)柱(ばりゃ)立(た)てて
野(ぬ)かや取寄せて(とぅりよせぃてぃ) 葺(ふ)ちゃる美(きゅら)さ
八.新(あら)たまる年に 新屋敷(あらやしき)好(くぅの)でぃ
これからぬ先(さき)や 御祝(おゆわぃ)ばかり
九.山が数々(かづかづ)に 木(くぃ)ぬ葉(ふぁ)ば選(えぃりゃ)でぃ
大工(せぇく)指金(さしがね)し 造(てぃくぅ)たん美(きゅら)さ
十. 此(く)ぬ殿地庭(とぅのちにわ)に 山椒(さんしょう)木(ぐぃ)ば植(うぃ)ゐて
山椒(さんしょう)木(ぐぃ)ぬ上(うぃ)や 雪(ゆき)ぬ真(ま)米(くぅむぃ)
十一.此(く)ぬ殿地庭(とぅのちにわ)に 招(まぬ)き木ば植(うぃ)ゐて
西東(にしひぎゃ)ぬ米(くぅむぃ)や 招き寄ろ
十二.池ぬ上(うぃ)ぬ殿地 後(あと)や森(もり)城(ぐすく)
前(むぅえ)高山(たかやま)に 鳥(とぅり)ぬ舞(まゆ)ゆり
十三.西東(にしひぎゃ)ぬ米(くぅむぃ)ぬ まこま寄(ゆ)てからや
白真酒(しりゅまみき)作(てぃくぃ)てぃ 御祝(うゆわぃ)召(み)しょれ
十四.白真酒(しりゅまみき)作(てぃくぃ)てぃ 御祝(うゆわぃ)することや
思子(うむぇご) 末(すゐぃ)までも 御祝(うゆわぃ)召(み)しょれ